世界保健機構(WHO)が制定した禁煙を推進する記念日の一つで、1987年(31年前)に定められたそうです。
日本では、1922年(26年前のH4)から、5月31日~6月6日までの1週間「禁煙週間」として、全国で様々な禁煙に関するイベントが催されます。
たばこの煙には、喫煙者が吸う「1.主流煙」、喫煙者が吐き出した「2.呼出煙」、たばこから立ち上る「3.副流煙」があり、受動喫煙では(喫煙しない人が、この2・3の煙を吸わされることを「受動喫煙」と言います。)これらが混ざった中古の煙を吸わされていることになります。煙に含まれる発がん性物質などの有害成分は、主流煙より副流煙に多く含まれるものがあり、マナーという考え方だけでは解決できない健康問題です。
たばこでお肌が老ける!?
黒ずんだ、張り・艶のない肌、しみや小じわの多さが特徴の喫煙者の顔を「スモーカーズ・フェイス」と言います。タバコのニコチンの作用で血液の流れが悪くなるため、肌の乾燥が進み、皮膚に細かいしわができます。また、長年タバコを吸う動作を繰り返していると、鼻から下にかけてのしわは深くなります。
喫煙女性は、非喫煙者と比べて、小じわが3倍以上多いそうです。さらに、ニコチンはメラニン色素代謝に関係するビタミンCを壊すため(タバコ1本でレモン半分のビタミンCが失われる)、肌の色が悪くなり、しみができます。
受動喫煙が妊婦や子どもの身体に及ぼす影響
体に悪い有害物質に影響されるのは前述したとおり、喫煙者ばかりではありません。
受動喫煙の影響を最も大きく受けるのは、身体がまだ発達途中の段階にある子どもです。日本呼吸器学会のデータですが、受動喫煙下にある子どもはそうでない子どもに比べて、虫歯のリスクは2倍、肺炎や気管支炎のリスクは1.5~2.5倍、気管支ぜん息のリスクは1.5倍に上昇するといわれています。
また、低年齢の子どもほど受動喫煙の影響を強く受けやすいことも特徴です。受動喫煙下にある乳幼児はそうでない乳幼児と比較して、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが4.7倍も上昇します。
さらに、受動喫煙は、お腹にいる子どもにも影響を及ぼします。受動喫煙下にさらされている妊婦はそうでない妊婦に比べ、流産のリスクは1.1~2.2倍、胎児が低出生体重児として生まれるリスクは1.2~1.6倍に上昇するとされています。
吸ってるあなた!!この機会に禁煙にチャレンジしてみては?
当クリニックでも禁煙外来を行っています。
ニコチン依存症は病気です。
自分の意思ではなかなか止められない場合は、医師などの専門家の力を借りてください。
禁煙外来では、医師が、あなたの喫煙歴をきちんと把握した上で、禁煙補助薬の処方、治療の経過を見守ってくれることです。禁煙中の症状(離脱症状)が起こっても、診察で相談できるので、うまく続けていくことができます。 基本的に健康保険を使って禁煙治療ができます。(条件を満した場合に適用可)
喫煙は止めるのではなく、治すのです。
禁煙外来についてくわしくはこちらのページで。
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